企画展「現代の染め」 福本繁樹 蝋染め/福本潮子 藍染め
併催:世界の蝋染めと絞り染めコレクション
丹波市立植野記念美術館 2011年3月1日〜4月17日
高度に発達した日本の染色は、現代アートとしても展開し、国際的に活躍する現代染色家が注目されています。そのなかから二人の染色家の代表作を紹介するとともに、それぞれの染色家が入手した世界の染色品のなかから?染めと絞り染めの資料を展示します。日本の工芸家に特徴的な「素材・技法・プロセス」にねざした造形とともに、アジアを中心に発達した世界の染色作品を展示して、グローバルな視野から「染め」の世界と、21世紀美術におけるその可能性を展望しようとするものです。
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世界に冠たる日本の染め ―企画展「現代の染め」―
染めの造形は、この日本で特異的に発達した。日本では同じ染色模様でも、きもの地は「染めもよう」、服地は「プリント柄」といいわける。それは、きものにほどこされるさまざまな模様染め技法が西洋には発達せず、西洋ではもっぱらプリント(印刷)で染色模様を施してきたからだ。
世界でも、とりわけ京都を中心に染めの文化が発達した。日本の染めの造形は、歴史的にも、現代の芸術活動においても世界随一である。もちろん日本の織りの文化も高いレヴェルにある。しかし織りとともに、あるいは織り以上に染めを産業や芸術の一分野として形成した地域はめずらしい。
日本の染色文化の発達は、古くは正倉院に伝存する天平の三纈(さんけち) 、すなわち昴(ろうけち)・夾纈(きょうけち)・纐纈(こうけち)に認められる。室町・桃山時代の辻が花染めにつづいて、江戸時代の友禅染めによって、模様染め文化の円熟は決定的なものとなった。インドやインドネシアにも染色文化が発達したが、時代的、技法的多様性で日本が抜きんでるといえるだろう。
近代では、1927年の第8回帝展に第四部(美術工芸部)が新設され、創作工芸をめざす全国の作家たちを刺激した。1950年に設立された京都市立美術大学で染色が芸術として教育され、多くの人材を輩出した。染織造形の世界的な檜舞台となったローザンヌ・ビエンナーレでは1970年代から日本のファイバーアーチストが活躍し、染めの作品では1987年開催の第13回展で、福本繁樹の?染めと福本潮子の絞り染めが初めて受け入れられた。以後、現代染織造形分野で日本の染色家が世界で注目されるようになった。
近年、和装の生産が激減し、日本の染織界にはかつての勢いはない。しかしいま、現代染色は、公共空間、インテリア、ファッションに、また国際展や世界のアートフェアに活路をみいだそうとしている。
本展では、国際的に活躍する染色家のなかから福本繁樹と福本潮子の代表作と近作を展示した。?染め技法と、その制作プロセスに表現世界をさぐる福本繁樹と、布と藍の本然の性と語り合おうとする福本潮子の仕事を対比させ、ふたりの足跡とともに、創作的な染めの可能性をも展望しようとするものである。
併催「世界の?染めと絞り染めコレクション」展
世界の?染めと絞り染め
日本の?染めは、奈良時代に発達した「昴(ろうけち)」にみられるが、その後衰滅したであろうといわれる。10世紀の『延喜式』に「昴秩vの、江戸時代の雛形本に「ろうぞめ」の記載があるが、作例がのこってなく、奈良時代以降の歴史はあきらかではない。約百年前に近代日本で?染めがあたらしく復活した。当時、インドネシアのバティックがヨーロッパにとりいれられ、「アール・ヌーヴォー・バティック」としてもてはやされ、オランダにはバティック専門の学校まで設立されていた。バティックは日本の琳派とともに、アール・ヌーヴォーに決定的な影響を与えた。また近年、マレーシアを中心に、世界バティック会議World Batik Councilの活動が活性化している。
ここに展示したのは、インドネシアに多彩に発達したジャワ・バティック。中国少数民族の?染。オーストラリアのアーナベラで1980年代ころおこなわれた先住民アボリジニのバティック。それに、オランダ、インド、マレーシアなどのバティックである。
絞り染めは世界各地でおこなわれ、中国の絞纈(こうけち)、中南米のプレ・インカ、ジャワ、インド、中近東などにみられる。わが国でも古代からおこなわれ、奈良時代の纐纈につづき、平安時代には目纐 (めゆい)・纐布(ゆはた)・括染・くくし染め・結幡・目染・目結などの名が伝えられ技法も多様化したようだ。室町時代の辻が花、江戸時代の京鹿子、そして地方でもさまざまな絞り染めがおこなわれたが、友禅染めの隆盛や奢侈禁止例などによって、その後おおくが衰退した。有松絞りは、江戸初期から現在まで産地として有名。
今回展示したのは、日本の京鹿子絞り、嵐絞り、紅板締め、藍板締め、それにインド、インドネシア、フィリピン、ブータン、カメルーン、ザイールなどの絞り染め、南太平洋ヴァヌアツの棒締め染めパンダヌス布である。一般に、南太平洋には絞り染めがなく、また織物文化以前には防染による模様染めはなかったと考えられているので、南太平洋の棒締め染めは、その判断を逸脱する作例として、きわめてめずらしい。模様染めの始源は、定説よりもはるかに古いものかもしれない。
福本繁樹 ブックアート展
画廊ぶらんしゅ、池田 2009年10月1日〜11月1日
意匠学会作品賞受賞記念
和綴じ 鬼本(おにほん)・彦本(ひこほん)・福本(さいはひぼん)・姫本(ひめほん)・豆本 (まめほん)
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祇園祭展
染・清流館、京都 2009年6月2日-〜7月24日
80センチ角のパネル39点ユニットの大作「祇園祭」 240×1040cmを出展
幼少のころ約10年間蟷螂山町に住んでいたというのが、私が今回の展覧会に参加した動 機というか口実といったものです。3基の神輿をとりまく32基の山鉾を35点のパネルにし、私なりに祇園祭を理解するキーワードを書いたパネルを四隅に加えた、?染めによるパネル39点ユニット作品です。お囃子に見立てるように、?をひき、うち、たたいて拍子をとり、彩色して情緒を添えました。それぞれの神輿、山鉾にささげる私のオマージュです。
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震災復興10周年記念国際公募展「兵庫国際絵画コンペティション」
兵庫県立美術館 2005年1月17日〜2月22日
「再生(Renascence)」をテーマにした国際的な公募展。81カ国から約3000作家8000点の応募から101点が選ばれた.
http://www.artm.pref.hyogo.jp/home1.html
2004年新作のパネル3点ユニットの大作「再生ー六大(地・水・火・風・空・識)」を出展
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布をさまざまな色彩とテクスチャーに染め、薄い和紙で裏打ちしてから断截、その布の細片を、象嵌の手法で一枚の布に再生させた。画面全体にモザイクのように貼りめぐらした50数万粒の細片は、繊維素材、織り組織、染め味、繊維の方向、色彩などがそれぞれ異なる。その輝きが、たがいに不即不離。不一不異の関係をもちつつ、観者の網膜上で混ざり、光の方向や、観者との距離や角度により微妙に変幻する。 |
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「福本繁樹
展 八面玲瓏ー布象嵌の百万世界」
ワコール銀座アートスペース 2004年4月19日〜5月1日
東京では8年ぶりとなった個展を機に,1年前から取りくみはじめた大作を完成させて、ギャラリーの壁面いっぱいに展開した。1×2メートルのパネルに4ミリ角の布を貼りめぐらすと約12万5千片のモザイクになる。そのパネル8面で約百万片。題して「Millionaire,
八面玲瓏ー布象嵌の百万世界」
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布に刃物は禁物である。「第二の皮膚」といわれる布はデリケートで傷つきやすい。布を切ればそこから組織がほつれ、切り目からたやすく裂ける。私は染色作品の布にはさみを入れることを極力避けてきた。画面にコラージュのように見えるシャープな色面構成を取り入れながら、それが一枚の布にすぎないことに満足感を覚える。そんな私が布を切り刻み、「布象嵌(ぬのぞうがん)」の仕事に没頭しはじめた。布に薄い和紙を裏打ちする表具技術によって、刃物を用いても布を布のまま安定させることが可能となる。私はこの秘術によって「布に刃物」というタブーの世界に足を踏み入れた。禁断をおかしたうえで発見した、妖艶な布の造形世界に耽悦することになって、もう10余年になる。 無数の布の細片を象嵌すると、染布の彩りが、独立しつつも混ざり合うという、点描の手法に共通する精妙な効果を生みだす。布の細片は、素材、組織、色、染味、繊維の方向などがそれぞれ異なる。その輝きが、たがいに不即不離、不一不異の関係をもち、光の方向や、観者の距離や角度により微妙に変幻する。60センチ角の作品に2ミリ角の布を約10万片貼りめぐらしたり、屏風の画面全体に4ミリ角の布を約20万片貼りめぐらしたりなど、切り刻んで象嵌した布の細片は、この十年間で何百万になるだろう、ギネスに登録できるほどの数かもしれない。この仕事をどれだけエスカレートさせられるかと、1年前から大作に取りくみはじめた。1×2メートルのパネルに4ミリ角の布を貼りめぐらすと約12万5千片のモザイクになる。そのパネル8面で約百万片。東京では8年ぶりとなった今回の個展を機に作品を完成させて、ギャラリーの壁面いっぱいに展開したい。 【この作品シリーズの技法については 布象嵌 Shredded Message 参照】 |
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「琳派 RIMPA 展」
東京国立近代美術館 2004年8月21日〜10月3日
尾形光琳(1658−1716)に代表される近世日本美術の中でも一際華やかな琳派。その選りすぐりの名品を一同に集め展観します。また、明治以降現代に至る琳派的傾向の日本画、菱田春草(1874-1911)から加山又造(1927-
)までを展示し琳派400年の歴史を展望します。さらにRIMPAはクリムト(1862-1918)など海外作家や現代美術の分野にまで広がって行きます。およそ35作家、80点で構成されます。(
美術館の「2004(平成16)年度展覧会開催予定」より)http://www.momat.go.jp/H16.html
「現代日本工芸展 素材と造形思考」
ペトロナス・ギャラリー,
クアラルンプール 2002年3月22日〜5月26日
ナショナル・ギャラリー,
ジャカルタ 2002年6月12日〜7月12日(予定)
各ジャンルより選ばれた18名の工芸家による展覧会。国際交流基金主催。監修:金子賢治、今井陽子。出品者 陶磁:深見陶治、前田昭博、中島晴美、田嶋悦子、染織:久保田繁雄、藤野靖子、福本繁樹、上原美智子、八幡はるみ、漆工:小伏脇司、田口善明、木工:宮本貞治、竹工:田辺陽太、金工:橋本真之、田仲康嗣、ガラス:狩野智宏、渋谷良治、高橋禎彦。福本繁樹は、新作の二曲一双屏風「風神」「雷神」と、60号レリーフ作品「花信風 '91-A」「花信風 '91-B」出展
「現代の布―染と織の造形思考」展
東京国立近代美術館工芸館 2001年9月22日〜11月18日
14名のクリエイターによる約70点の作品構成により、布のさまざまなかたちを並べ、そこに映し出された作り手の内奥や時代の息吹きを探る
新作の二曲一双屏風「風神」「雷神」と、60号レリーフ作品「花信 '91-A」出展
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私の屏風制作には、かねてより三つの方針がある。すなわち、軽くて薄く、紙番い(かみつがい)を用いる、日本の伝統的屏風スタイルを踏襲すること、現代建築での展示をも考慮すること、保存より展示の機能を優先することである。その考えのもとには、平面タブローのための「画面」としてではなく、現実空間の「モノ」として屏風をとらえようとする姿勢がある。 |
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Japanese Rozome Masters Exhibitio
Paine Gallery, Massachusetts College of
Art 2005年6月10日〜9月23日
Textile Museum, Wasington
DC 2005年10月19日〜2006年1月14日
Bellevue Museum, Seatle
第11回 染・清流展
京都市美術館 2001年6月12日〜17日
二曲屏風「三光ー日」「三光ー月」「三光ー星」出品
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昨年暮れに開催された「屏風に描く 大阪ビジョン21展」出品作のため屏風制作を再開したが、その後も屏風制作を続けている。若い頃、独自の屏風形態を求めて、さまざまな変形屏風に取り組んだ時期があった。しかしその後、欧米の現代作家が、種々雑多な形態の屏風(スクリーン)の制作を積極的にてがけている姿をみて、欧米では変形屏風がむしろ当たり前で、日本で発達した、軽くて薄い、紙番いの屏風こそ、国際的にはユニークでよくできているものだということに気づいた。以来、現代建築にも合う、伝統的表装の屏風のスタイルを採用するようになった。 |
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現代の染・屏風展
明倫ビル(京都)
2001年5月14日〜27日、清流会主催
第10回 染・清流展
京都市美術館
2000年7月4日〜9日、目黒区美術館(東京)10月10日〜11月15日
六曲一双屏風「二十四氣」出品
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六曲一双屏風「二十四氣」 各200×210cm |
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最新の「裏彩色」シリーズで、屏風では第2作目。タイトル「二十四氣」(二十四節気)は、立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨など、太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節を示すのに用いる語。六曲屏風の六つの扇をそれぞれ4段に分割して24面とし、その面をさらに4列6段24に分割して、そこに染めの作業によってさまざまな「氣」をもりこんだ。「四六時中」とは24時間、一日中のことだが、画面は「4と6」「24」の数字で分割・構成されている。各ユニットそれぞれの微妙な趣きと、ぼかしによる緩やかな移り変わり、一双の対比などにより、「六曲一双:二十四氣」に、すべての時間・あらゆる季節・さまざまな「氣」を盛り込み、小宇宙的な時空世界を表現しようと試みた。「洛中洛外図屏風」のように、六曲一双屏風とはミクロコスモスの世界を表すためのものだという私の思い込みは、いぜん健在である。 |
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日本の工芸〔今〕100選展 50
MAITRES Les arts applique dans le Japon Contemporain
三越エトワール(パリ) 1999年
9月14日〜11月6日
比較的若い工芸家が各ジャンルから50名選抜され、各2点ずつ計100点の作品を展示。2000年11月まで帰国記念展全国巡回
2000年 パリ展帰国記念展:
日本橋三越本店7階ギャラリー(東京) 2月29日〜3月19日
広島三越百貨店(広島)5月30日〜6月11日、福岡三越百貨店(福岡)9月5日〜17日、うすい百貨店(福島)10月25日〜11月6日
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Shredded Message:
二氣
光陰ーA |
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「2000年展」〜アートへの旅〜
ギャラリーKURANUKI(大阪) 2000年
3月9日〜25日
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まどのそら、そらごと (上段2作品) 食卓、机上(下段2作品) |
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ソウル展では、宋 繁樹氏が一民美術館 第一室(約410平方メートル)にタピストリーの大作12点を、福本繁樹が第二室(約238平方メートル)に「裏彩色」シリーズの六曲一双屏風の新作やレリーフ作品11点を、第三室(約63平方メートル)に「布象嵌 Shredded Message」シリーズの作品11点を展示。ソウル展では新作と既発表の近作を約半々の割合で展示、大阪と京都展では展示面積が限られたので、その半数余りを新作を中心に展示した。
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一民美術館第二室 |
一民美術館第三室 |
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